インドを訪れたことがある人なら、 「ベンガル」と言えば、 コルカタを思い出す人が多いと思う。 また「東パキスタン」と言えば、 「ああ!」という年配の方もいるかも知れない。 NGOや海外青年協力隊など、 アジアの最貧国や、サイクロン、飢餓のイメージで 定着してしまった人も多いではないだろうか。 とにかく、この国が持つイメージは、 先入観が多く、実際とは異なる部分が多いと思った。 バングラとは、ベンガル、、、デシュとは国の意味だ。 ↑おなじみのリクシャも有り。 現地に住む人の話によると、 特に大都市ダッカは、ここ数年で物価も環境も、政治も、 ありとあらゆるものが変貌していると言っていた。 ↑子供も礼儀正しい。 そんな変貌を遂げているバングラデシュにやってきた第一印象は、 日本人なら誰でも懐かしい!と感じる田舎の風景、 日本人なら美味い!と感じる素朴な食事、 昔の日本人のような遠慮がちで優しい国民性。 の3点で、好感度はUPである。 その@ 美味しい食事にありつく! ↑確実に食が進む。 カレーと言えばインドであるが、 そのインド料理も差しおいて「美味い!」 と叫びそうになるのが、ベンガル料理である。 インドも場所で味付けは変わるが、 大きく違いを言うと、 まず、辛さが絶妙!という点だろうか。 この国の人は、舌が肥えている。 舌とお腹にずどーんとくる刺激的な使い方のインドに比べて、 スパイスは、隠し味程度に使われている。 全体的に、チリパウダーを加えることより、 タイ料理のように、青いとうがらしでからさを引き立てる。 ↑バナナ・マンゴー・ジャックフルーツなど、果物も一杯な国。 米と魚が主食というこの国だから、 おかずというのに、ぴったりな料理は、 どれも、食欲が増すものばかりだ。 1番驚いたのは、この国の人が食べるご飯の量。 レストランにいけば、山盛り2皿ぺろりと食べる。 ライスを頼むと、エキストラライスがくっついてくるから、 それは、常識なんだろう。 1番美味しいのは、家庭料理だ。 時には、中国料理もタイ料理も食卓に並ぶ。 どれも、本当に美味しいし、 野菜のバジ(いためもの)なんて、 野菜のうまみが凝縮されて、ぺろりといける。 ボッタといわれるマッシュしてマスタードオイルでまぜた素朴な料理は、 こねこね手で混ぜて頂くのが、醍醐味だ。 インドでチャイと言われてるミルクティーは、 ここでは、チャ。 コンデンスミルクで作るあま〜いチャは、 これまたあま〜いミスティで頂く。 そのA バングラデシュの観光地は、田舎にあり! ↑田園地帯は日本の田舎とほぼ同じ。 観光の産業がない!と言われているこの国だが、 自然と田舎が大好き!と言う人には、ぜひおすすめしたい場所がある。 バングラデシュの田舎である。 この国は緑と水が豊かであり、ジャングルみたいだ。 川には子供たちがダイブしていたり、 魚を捕っていたり、とにかく、夏休みのような毎日。 泥んこになって、雨のシャワーで体を洗って、 池に入ってお風呂とする。 もっとスケールが大きい自然を満喫したいなら、 「シュンドルボン」と呼ばれる総面積100万ヘクタールのマングローブの 天然林がおすすめ。ここは、世界最大である。 ワニやジャッカル・マングース・有名なベンガル トラも生息している。 そのB 人!人!人!!が美しい。 ↑女性も明るい。 食事をもらう時、「お腹一杯!ご馳走様!」 といったあとに、「もうちょっと!!」 とご飯を盛られる事がよくある。 このもてなしは、「お腹一杯食べて欲しい」という思いなのか、 バングラ ジョークなのか、よくわからなかったが、 よくよく観察していると、 どうやら、「遠慮の美徳」にあるらしい。 バングラデシュを解釈すればするほど、 国や宗教、文化も違うが、 日本人が昔から持つ美徳や習慣、言い伝えは、 共通する事が多い。 ちょっと控えめなようで、 だけど、おっせかいにも親切な人が多いこと。 人口が過密化したダッカも、 モダンな建物が立ち並び、 ちょっとお金持ちな若者が、 ジーンズをはいてデートする姿はどこの国も同じだけども、 この国の人が大好きな、 田舎や素朴な食事は、 常に懐かしさと優しさを与えてくれる。 ↑とにかく旅する価値あり。 Copyright © 2007 monteke.com. All Rights Reserved |