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「プップー!!」
ラクションの音の方をみると、インドTATA社の大型トラックが見えた。
村人全員を連れて、寺院にお参りに来たアヒール族の団体だった。
ざっと数えても50人以上いる。

今日はアヒール族のお祭りだ。




ンドを1つの国と思って旅すると、
その多様性にびっくりするだろう。

この国の約80%以上の人がヒンドゥー教徒と言われているが、
その地域によっても、ヒンドゥー教の定義に若干違いがある。
しかも、全人口が10億を超えると言われるこのインドだから、
我々日本人には想像しがたい数字である。


そのインドの中でも1番西にあるグジャラートへやってきた。
そして、今目の前にいるアヒール族は、
インドの1番西にいるヒンドゥー教徒と言っても過言ではない。


彼らの祖先は、約1000年前にさかのぼり、この地区に居住している。
と言っても、この辺りは雨が少なく、
農業を行うことが難しかったので、
羊飼いとして、飼料を求めて放浪していた、、、と伝えられている。
現在では、集落を作って定住し、
農業や運送業、中都市に出て、仕事をする世帯が一般的だ。

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↑肌の色に原色が映える。少女は明るい色を着るのが風習。


ジャスタンと言い、グジャラートと言い、強烈な太陽の光の下で暮らす人々は、
人間が作った原色の中で生活することが好きである。

日本にいたら、きっと目立つだろうその色合いは、
不思議と現地では馴染むから、
「自然」と「不自然」は場所で全く変わっていく。
            
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↑結婚した女性は、現地でいうマロンカラーを着るのが一般的。

日本の都市で生活していると、
「自然が少ない」と嘆きがちであるが、
この「自然」という言葉を、=森林や木と連想するのは、
日本は元々山が多い国だったからである。

このグジャラートには、山という山がない。
ヒンドゥー語でパハール、、つまり丘は存在する。
その丘を中心に植物が生え、
一見自然が残るように思える土地ではあるが、
どうやらそうではないらしい。

彼らの指す自然とは、
「良い土」を意味するようだ。

乾いた土地には、新しい草が育たない。
すでに生えた植物は、水分を持たない固い植物だった。

本来の土地の姿が変わっていく中で、
鮮やかな花の代わりに、
人々は、原色の色を求めた。

広大な土地に、人はまたもうひとつの自然を作っていった。


↑馬やラクダに装飾するのも、自然な成り行きである。

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はアヒール族に戻る。
どやどやとアヒール族は寺院に入っていった。
皆が、「シータ!ラーム!」と挨拶していく。

今日は、ラーマーヤナという古代叙事詩の中で、ラーマという王がラヴァナ(魔王)を倒し、
14年間の国外追放の後、アョディヤ国に凱旋をした日と言われていた。

このアヒール族は、ヒンドゥー教のヴィシュヌの生まれ変わりと言われる
羊飼いだったクリシュナが祖先と信じていて、
同じヴィシュヌの生まれ変わりというラーマにも、
信仰を寄せている民族である。
だから、村人総出で寺院にお参りにきたというわけだ。


↑木陰に集まって雑談する男性たちも大笑い。



↑色とりどりの民族衣装をまとって、参拝。周りが一気に明るくなった。

男性も女性もはじめは恥ずかしそうにこちらをうかがっていたが、
好奇心には勝てない。

次第に近寄ってきて、質問する。
「どこからきたの?」
「なにしてるの」
「結婚してるの?」
「子供はいるの?」

自分の子供を連れてきて、挨拶してくれる人や、
家族を紹介してくれる人、
寺院を案内してくれる人もいた。

雑談しているおじさんたちは、
子供のようにはしゃいで、冗談を言ったり、
いたずらをしている。


↑女性が生き生きしている地域は心地良い。

多くの部族たちは、2000年以上もの間、
生かぬよう、殺さぬよう刺繍つくりを義務づけられた人間以下の不浄な存在として、
扱われてきたと言われている。

インド各地に彼らは散らばり、その多くの人々が現在も伝統的に生活している。
外国の人々の影響もあり、
一部の文化は受け入れられ、理解が得られ始めてきた。

人々が前向きに明るく優しく元気に生きている限り、
そのきらびやかな道は絶えることがない。

人が人間らしく生きてるには、
場所や環境が重要なのではなく、
前向きな心と、それを共有できる仲間、
愛ある生活が必須なのだ。


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