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番最初にインド地域に暮らしていた種族は、
インダス文明を築いたとも言われる
現在の南インドで多く暮らす
ドラヴィダ系の人々と言われている。
北より、肌の色が白いアーリア系の種族がやってきて、
沢山の家族ができたが、
次第に肌の白いアーリア人が支配力を増し、
肌の色で、新しい社会地位を
確立するようになった。
そういう事情もあって、
インド、特にヒンドゥー教徒にとって、
黒という色は不浄として
好まない傾向がある。
バザールに行って、
黒のドレスを探すのは、
なかなか難しい。
最近では、ハイソサエティーの中には、
黒を着用する女性もいるが、ごく稀である。
そんな中、黒をあえて身につけるヒンドゥー民族がいる
と聞いて、グジャラートにやって来た。 かのガンディーの生まれた
民族闘争の歴史ある土地である。
州都のアマダバードは、
商売熱心なグジャラティーの才能を開花させた
大きな商業都市となっている。
そこからバスに揺られて8時間、
今も尚伝統的な暮らしをする人々が
暮らすカッチに到着する。
丁度インドの西側、
パキスタンに近い乾燥地域である。
ラバリ族は、アフガニスタンに故郷を持つ
ヒンドゥー教徒である。
文献では、当時イスラムの王から逃れて
カッチに入ったと記されている。
現在のパキスタンのシンドを
統治していたイスラムの王は、
ラバリ族の女性の美しさに魅了され、
若く美しいラバリ女性を手元に置きたがった。
その慣習から逃れる為、
現在のインド、カッチ地方の
ヒンドゥーの王に助けを求め、
移動してきたと伝えられている。
現在インドには、
大きく分けて3つの
ラバリ族グループがくらしている。
彫りの深い顔立ちで、
目は大きく老婆ですら、美人である。
そんな歴史を悲しんでか、
ラバリの1グループデブララバリは、
全身黒を選んで身につける。
▲バザールで見かけたラバリ族女性。
年を召した女性に、装飾はない。
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初めて彼女の衣装を見た時、
頭を覆うオダニと呼ばれる大きなショールに目がいった。
ゴミにされる山羊のウールを拾い集め、
1枚のショールを織り、
手染めでドット状の柄を作るというから、なんとも素晴らしい。
日差しの強いこの地域で
この黒のショールはモード的であった。
若い女性はふちに刺繍のあるショールを身につける。
その刺繍は、かなり丈夫に作られ、
黒に対比したカラフルな装飾である。
山羊のウールで、多少ごあつきはあるが、
使っていくうちに柔らかく馴染むという。
さすがに装身具として身につけるには、
大きく重いが、この素晴らしいショールをひざにかければ、
胸が高鳴ならいはずがない。
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